株式会社サンクスリンク 向後 晴行様インタビュー  | 経営課題を専門家に相談 イチゾウ

株式会社サンクスリンク 向後 晴行様インタビュー

株式会社サンクスリンク 向後 晴行様インタビュー 

株式会社サンクスリンク 代表取締役 向後 晴行

各企業の経営環境は一段と厳しさを増している。2008 年の全国企業倒産件数は1 万5,456 件、前年比11%増となった。2 ケタの増加率は“平成不況”の2000 年以来、8 年ぶりだ(東京商工リサーチ調べ)。しかし、この不況期においても元気な中小企業は存在する。その1社が今回紹介するサンクスリンクだ。同社の主力事業は旅行会社向け基幹システムの開発・販売・サポート。今回の大不況により、当該マーケットが急速に縮小しているにも関わらず、同社は2009 年2 月期に増益を果たした。同社の経営手法に“不況に克つ”経営のヒントがある。

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※下記は経営者通信1号(2009年5月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

─ 御社は旅行会社向けに基幹システムの開発・販売・サポートをしています。今回の大不況によって、御社の顧客である旅行会社は軒並み大きな打撃を受けています。それにも関わらず、御社が2009年2月期に増益を果た
した理由は何ですか?
向後:表面的な理由は、経費削減と商品の料金体系の見直しに成功したことです。しかし、本質的な理由は実は他にあります。それは今回の不況が来る前に、当社が社内基盤を固めていたことです。しっかりと守りを固めたことで、不況が来ても組織が一枚岩になって対応することができました。まあ、運が良かったのかもしれませんね(笑)。
 当社は私が※MBOを行い、前職の会社から事業を引き継いでできた会社です。社員もそのまま引き継ぎ、2008年2月に新会社として新たなスタートを切りました。当時の社内はサークルのような雰囲気で、組織に規律がほ
とんど無かった。私自身にも創業経営者のような求心力も無く、組織をまとめることができませんでした。もし私が強引に会社を引っ張っても、絶対にうまくいかない。そういう悩みを抱えていました。当時の状況下で大幅な経費削減に取り組むと、社員のモチベーションが下がってしまうことは目に見えていた。もし一人でも社員が欠けてしまったら、その損害は計り知れない。そこで、私は慌てずに少しずつ、社員みんなの協力を得ようと考えました。そして試行錯誤を繰り返しながら、組織力の強化に取り組みました。攻めよりも、まずは守りを固
めようと。

◆経営者のメッセージを明文化する
─ 具体的にどうやって組織力を強化したのですか?
向後:まず「経営者のメッセージ」を社員に伝えることが大事だと考えました。自分たちは何を目指しているのか、世の中に提供している価値は何なのか。そのような「経営者のメッセージ」を明文化し、社内で共有したんです。
 具体的には、「サンクスリンク」という新社名に込めた想いを「社訓」としてまとめることにしました。「サンクス」は”感謝“、「リンク」は”絆“という意味。社員には、お客様はもちろん、取引先、他の社員など、すべての”絆“を大切にして、他者に対する”感謝“の気持ちを持ってほしい。そんなメッセージを込めました。
 また、社員に日々心がけて欲しい「社員心得」も作成しました。ここには、チームワーク、積極性、健康管理、挨拶、掃除など、当たり前のことしか書いてありません。でも、その当たり前のことを徹底することが大事だと私は考えています。挨拶や掃除さえ、ろくにできない会社が良いサービスを世の中に提供することなんてできませんから。

─ 「一事が万事」ということですね。
向後:そうですね。実は、私も以前は「社訓」や「社員心得」なんて好きじゃなかった。そんなものを作らなくても、一枚岩になれる組織が理想じゃないかと。でも目に見える何かを作らなければ、社員の意識はなかなか変わらないことに気づいたんです。
 実際、「社訓」と「社員心得」を作ってから、社員の意識が高くなったと感じました。中でも、社内にいるエンジニアの意識が変わりましたね。感謝の気持ちを持つことで、エンジニアもお客様視点を持てるようになったんです。エンジニアはお客様と接する機会が少ないため、以前はお客様の気持ちを汲み取ることができませんでした。だからシステム運用の打ち合わせでも、必ず営業マンが同行していました。でも、現在はエンジニアひとりでお客様と打ち合わせを行い、お客様のニーズを汲み取り、完了まで持っていくスキームができあがりました。結果、エンジニアと営業マンの業務効率も格段に向上しましたね。

※ MBO(Management buy-out):会社の経営陣や従業員が所属する企業を買収し、経営権を取得すること。M&A(企業の合併・買収)の一種。

東京

株式会社サンクスリンク

代表取締役 向後 晴行
うちの会社が、この不況期に増益を果たした理由
各企業の経営環境は一段と厳しさを増している。2008年の全国企業倒産件数は1万5,456件、前年比11%増となった。2ケタの増加率は“平成不況”の2000年以来、8年ぶりだ(東京商工リサーチ調べ)しかし、この不況期においても元気な中小業は存在する。その1社が今回紹介するサンクスリンクだ。同社の主力事業は旅行会社向け基幹システムの開発・販売・サポート。今回の大不況により、当該マーケットが急速に縮小しているにも関わらず、同社は2009年2月期に増益を果たした。同社の経営手法に“不況に克つ”経営のヒントがある。

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