株式会社サンクスリンク 向後 晴行様インタビュー  | 経営課題を専門家に相談 イチゾウ

株式会社サンクスリンク 向後 晴行様インタビュー

株式会社サンクスリンク 向後 晴行様インタビュー 

この専門家の紹介ページはこちら

※下記は経営者通信1号(2009年5月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

◆社内コミュニケーションの機会を増やす
─ その他に御社が取り組んだことを教えてください。
向後:社内コミュニケーションの強化に取り組みました。よくよく調査してみると分かったんですが、当社の課題はエンジニアと営業マンが互いに不満を抱えていることだったんです。 まずエンジニアは、営業マンがシステムを値下げ販売することに不満を抱えていた。「優れたシステムなのに、なぜお客様の言われた通りに値下げするんだ」と。開発者としてのプライドが傷つくんですね。
 一方、営業マンは個々のお客様の事情をエンジニアに理解して欲しかった。「こっちはお客様の予算を踏まえ、ギリギリの交渉をしている。何もヘイコラして値下げをしているわけじゃない」と。そんなすれ違いが原因で社内に不協和音が鳴り響いていました。
 そこでこの不協和音を解消すべく、朝礼と月例会議を設けて、エンジニアと営業マンのコミュニケーションの機会を増やしました。具体的には、その席で必ず営業マンがエンジニアに値下げ販売の経緯を説明するようにしたんです。結果、どうなったかと言うと、想定通りお互いの不信感が解消され、不毛な対立も社内で起きなくなりました。

◆報酬制度の見直し 
◆各社員の役割の明確化
─ そして組織力の強化を果たしたと。
向後:いえ、「社訓」と社内コミュニケーションだけで簡単に組織力が強くなるわけではありません。たとえば「感謝の気持ちを持て!」と社員に口を酸っぱく言っても、すぐに感謝の気持ちは生まれませんよね。立派なお題目を唱えても、社員が共感しなければ効果は無いんです。だから、メッセージが浸透しやすい環境の整備にも取り組みました。それは社員満足度を高めることです。
 そのひとつが社員の報酬制度の見直しです。具体的には、出張手当と休日出勤手当の拡充ですね。社員の頑張りに会社が応えることで、社員のモチベーション向上を図ったんです。また季節ごとに社内イベントを企画し、社員のご家族にも参加してもらいました。具体的には、お花見、バーベキュー、温泉旅行などです。
 その他にも組織再編を行い、各部署と各社員の役割を明確化しました。社内の役職呼称も徹底し、社員一人ひとりの仕事に対する責任意識を高めました。


─ 最後に、サンクスリンク流の“不況で利益を伸ばす秘訣”を教えてください。
向後:私は経営者として、大事にしていることが3つあります。それは「言い訳をして立ち止まらない」、「自分本位でものごとを考えない」、「お客様に喜ばれてこそ、その対価を得られる」という姿勢です。これらを貫いたことが、良い結果につながったのだと考えています。
 また、逆説的な表現になりますが、利益を第一に考えると利益は伸びないと思います。重要なのは利益を生み出している源泉を見極め、そこを徹底的に強化すること。ちなみに、ほとんどの会社の場合、その源泉は組織力だと思います。だから組織のベクトルを統一し、一枚岩の組織を作ることが最も重要になるんです。
 そして、組織が一枚岩になれば、不況にぶつかっても組織がブレることはありません。経営トップのもとで、経費削減や料金体系の見直しなど、具体的な戦略も果敢に実行できます。実際、当社はそうやって利益を伸ばすことができました。やはり、不況期の経営のカギは「一枚岩の組織を作ること」だと思います。

東京

株式会社サンクスリンク

代表取締役 向後 晴行
うちの会社が、この不況期に増益を果たした理由
各企業の経営環境は一段と厳しさを増している。2008年の全国企業倒産件数は1万5,456件、前年比11%増となった。2ケタの増加率は“平成不況”の2000年以来、8年ぶりだ(東京商工リサーチ調べ)しかし、この不況期においても元気な中小業は存在する。その1社が今回紹介するサンクスリンクだ。同社の主力事業は旅行会社向け基幹システムの開発・販売・サポート。今回の大不況により、当該マーケットが急速に縮小しているにも関わらず、同社は2009年2月期に増益を果たした。同社の経営手法に“不況に克つ”経営のヒントがある。

この専門家の紹介ページはこちら

無料メール相談で、ちょっとした疑問もすぐ解決できます。

  • システム開発、IT

※このサイトは、取材先の企業から提供されているコンテンツを忠実に掲載しております。
ユーザーは提供情報の真実性、合法性、安全性、適切性、有用性について弊社(株式会社幕末)は何ら保証しないことをご了承ください。自己の責任において就職、転職、投資、業務提携、受発注などを行ってください。くれぐれも慎重にご判断ください。

株式会社幕末

経営課題を専門家に相談できるサイト 専門家 130人 掲載中

Copyright © 2013 KEITSU. All Rights Reserved.