株式会社ドリームインキュベータ 堀 紘一様インタビュー | 経営課題を専門家に相談できるサイト イチゾウ | ページ 2

わが経営論

株式会社ドリームインキュベータ 堀 紘一様インタビュー

※下記は経営者通信1号(2009年5月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―今回の「世界連鎖恐慌」はいつまで続くのでしょうか。
今回の世界恐慌は、資本主義の成立以来、人類にとって4度目になります。19世紀に2回、20世紀に1回、そして今回が4度目。過去3度の世界恐慌は、不況から脱出するまでに10年以上かかっています。ですから、今回の恐慌も世界経済が本格的に立ち直るまでに10年以上はかかると言われているわけですが、私はもっと早く立ち直ると見ています。

―では、この厳しい状況下、経営者はどんな戦略をとるべきでしょうか。
不況時に経営者がとるべき戦略は、自社のマーケットポジションによって変わってきます。端的に言えば、自社がマーケットの中で強者なのか、弱者なのか。強者の戦略で言えば「カネでシェアを買う」ことです。現在のような状況下では中小の競合他社は広告出稿を控えざるえないため、逆に強者にとっては潤沢な資金力を活かして大規模な広告宣伝を打つ絶好の機会です。つまり、2番手、3番手に徹底的に差をつけられるわけです。不況時なので売上を伸ばすことは難しいですが、シェアを伸ばすことはできます。

一方、弱者の戦略としては「守りを固めながら、攻めに転じる」こと。「守り」については、具体的な方策は3つです。1つ目は、無借金経営にすること。2つ目は、採用を控えること。3つ目は、既存顧客を大切にすること。これらが経営の守備固めの常道だと思います。また「攻め」については、徹底的に差別化を図ること。シェアで強者に勝てないなら、ニッチを攻めていく。ひとつの分野を徹底的に深堀りして、差別化を図る。

ちなみに私のメッセージとしては、弱者こそ、この世界連鎖恐慌を機に果敢に攻めてほしいということ。好況時はどの企業も全体的に伸びているので、なかなか中小・ベンチャー企業が創意工夫をしても、大企業との差は詰まりにくい。しかし、大不況になると大企業も軒並み業績を落とし、中には倒産する大企業さえ出てくる。不況というのは「乱世」なんです。中小・ベンチャー企業にとっては、世に名乗りを上げる絶好のチャンスでもあります。

―不況期の経営者は短期的な視点に陥りがちです。どうやって経営のバランスをとればよいのでしょうか。
不況期には、利益の6~7割を短期的な投資に配分する。そして、残りの3~4割を中長期的な投資に配分すべきです。好景気の時は、この配分を逆転させます。短期的な投資を3~4割に抑え、中長期的な投資を6~7割に増やす。好景気の時は放っておいても業績が伸びるわけですから、将来に投資する。こうやってバランスをとるわけです。

―不況時でも企業を成長させられる経営者はどんなタイプでしょうか。
勉強する人、それ以外にありません。名経営者と呼ばれる人は例外なく勉強家です。不況・好況に関係なく、本当によく本を読みますし、どんな立場の人からも貪欲に学ぼうとしています。勉強を続ける経営者は、継続的に企業を成長させ、勉強をやめてしまった経営者は、そこで成長が止まってしまう。

これからの社会は“学歴社会”ではなく、“学習歴社会”になります。今の若い経営者は、ろくに勉強を積み重ねずに、すぐに結果を求めようとする傾向がある。あまり短期的な視点で人生を考えないほうがいいと思います。人生の結果なんて50代、60代で出せばいい。人生をもっと長いスパンで考え、今のうちから本を読み、自分への投資を地道に続けてほしいと思います。

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