株式会社和田総研 代表取締役会長 和田 一夫 | 経営課題を専門家に相談できるサイト イチゾウ | ページ 3

わが経営論

株式会社和田総研 代表取締役会長 和田 一夫

※下記は経営者通信11号(2011年4月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―和田さんは1997年に「上海市栄誉市民賞」を受賞した後、中国企業や中国関連プロジェクトの顧問などを数多く務めてきました。中国人の特徴を教えてもらえますか。

私はシンガポールに進出した1973年から現在まで、中国人とビジネスをしてきました。だから、彼らのことはよくわかりますよ。そもそも、中国には何千年という戦乱の歴史があるため、「人は信用できない」という考え方がスタンダードになっています。つまり、「人はごまかすもの」と考えるのが普通なんです。それを日本人は認識していないから、「中国人に騙されて、もうコリゴリだ」なんて思ってしまう。

―そういった国民性の違いを認識した上で、信頼関係を築くべきなのでしょうか。

そうですね。時間をかけて信頼関係を築くしかありません。そのためには、経営者の人間性を磨く必要があります。また、中国人は相手の「行動」で人間性を判断します。ですから、誰かを裏切ったり、約束を守らなかったりするとダメですね。一方、深い信頼関係が生まれると、ビジネスが格段にうまくいくようになります。たとえば「和田さんの言うことは間違いないから、契約書はいりません」なんて、向こうから言ってくれる。私が香港で経営をしていたとき時は口約束が契約になり、経営のスピードが加速しました。

―尖閣諸島の問題など、昨年チャイナリスクが改めてクローズアップされました。経営者はチャイナリスクを恐れる必要はないのでしょうか。

たしかに中国にはリスクがあります。でも私自身の経験で言えば、中国に惚れないとビジネスは成功しません。惚れないと相手の悪いところばっかりが見えて、うまくいかない。結婚と同じですよ。惚れ込んだら、多少欠点があっても「一緒に頑張ろう」という気持ちになりますよね。もともと私は「中国の役に立ちたい」という想いが強いので、相手の良いところも悪いところも見えるんです。そして、「ここを直してあげたいなぁ」という気持ちになる。すると、信頼関係が生まれ、互いに協力し合うようになります。

―最後に、経営者へのメッセージをお願いします。

夢は必ず実現します。だから絶対にあきらめず、夢を描き続けてほしいですね。あとは現状に留まらずにチャレンジを続けることです。私自身、今も夢を持ってチャレンジを続けています。あと5年ぐらいしたら、当社に上場の誘いが来るかもしれません。実際、それぐらいの大きなビジネスチャンスが中国にはあります。私の経験を日中両国の経営者に伝えることができたら、最盛期のヤオハン以上に成長できるんじゃないか。そんな風に考えています。

和田 一夫プロフィール
1929年、神奈川県生まれ。1951年に日本大学経済学部を卒業後、八百半商店に入社。1962年に株式会社八百半デパートを設立し、代表取締役社長に就任。1971年、日本のスーパーマーケットの海外進出第1号店をブラジルにオープン。その後、シンガポール、アメリカ、マレーシア、タイなど、海外11ヵ国に進出を果たす。1989年にヤオハン総本部を香港に設立し、香港に移住。1995年、上海に世界最大級の百貨店を出店。翌年に上海に移住し、上海政府より「上海栄誉市民称号」を授与される。1997年9月、株式会社ヤオハンジャパン倒産。その責任をとり、ヤオハングループの全役職を辞任する。2003年より上海での国際経営コンサルタント活動を本格化。現在は50年間の経営体験をベースにした失敗学、中国に最も近い経営者として経営者育成に力を注いでいる。

企業情報

設立2006年7月
事業内容経営・日中ビジネスコンサルティング、中国PR支援、講演会・勉強会・交流会の企画・運営
URL http://www.wadakazuo.com/

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