エン・ジャパン株式会社 新卒採用支援事業部事業部長 小川 泰正 | 経営課題を専門家に相談できるサイト イチゾウ

わが経営論

エン・ジャパン株式会社 新卒採用支援事業部事業部長 小川 泰正

Vol.20

エン・ジャパン株式会社 新卒採用支援事業部事業部長 小川 泰正

エン・ジャパンは、インターネットを活用した求人求職情報サービスを中心に、社員教育、人事評価制度まで一貫したサービスを提供している。同社の新卒採用支援事業部では、中堅・中小・ベンチャー企業に特化したサービス展開に力を入れ、企業側、学生側の双方から高く評価されている。就職難と呼ばれる一方で、中堅・中小・ベンチャー企業は依然として、人財採用に苦戦しているという実態もある。その背景には、これらの企業に特有の大きな課題があるという。その抜本的な解決に向けてエン・ジャパンが提唱するのが「人間成長宣言」という考え方だ。そこにはどういう思いが込められているのか、エン・ジャパンの小川泰正氏に聞いた。

※下記は経営者通信15号(2011年10月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

―御社の新卒サイトは、中堅・中小・ベンチャー企業の情報提供に力を入れているのが大きな特色ですね。その狙いはどこにあるのでしょうか。

学生に対して、中堅・中小・ベンチャー企業にもっと目を向けてほしいと考えたためです。就職難の時代といわれていますが、学生の就職活動はきわめて大手偏重です。有効求人倍率を見ても、従業員数5,000人以上の大手企業が約0.5倍なのに対し、同300人未満の中小企業のそれは約3倍強と大きな開きがあります。つまり、中堅・中小・ベンチャー企業はまだ人財が不足しているのです。そこで、2012年卒業予定学生に向けた「[en]学生の就職情報2012」では、「『力』のある中堅・中小・ベンチャー企業の新卒サイト」と位置付け、人財採用意欲の高い1,000社以上の企業の求人情報を掲載しました。ここでは、「日本には、知名度は高くなくても優れた企業という宝の山がある」というキャッチコピーを活用し、学生への啓蒙活動を行いました。といっても、単に中堅・中小・ベンチャー企業を集めただけでなく、学生が知らない会社でも比較しやすいように、同サイトでは、これらの企業の「力」を「人財育成力」、「独自力」、「収益力」、「社会貢献力」、「正直力」の5つを第三者視点で分析し、それぞれ最大3ツ星で可視化しています。これらの取り組みの結果、1社あたりのエントリー数は対前年127%に増加しました。また、学生がサイトを利用する目的の第1位は「[en]が中堅・中小・ベンチャー企業に特化しているから」というものでした。さっそく成果が表れたと自負しています。

―2013年以降卒業予定の新卒採用に向けては、さらに「人間成長宣言」という考え方を提唱していますね。それはどのような理由からですか。

中堅・中小・ベンチャー企業においては、求人広告で人を集めるだけでは、真の課題解決につながらないためです。昨年、2012年卒業予定学生の採用のために、中堅・中小・ベンチャー企業に特化した支援を行って改めて気が付いたことがあります。一般的に、中堅・中小・ベンチャー企業は、大手に比べて知名度がないため人が集まりません。また、マンパワー不足もあって学生への魅力付けに苦戦しがちです。さらに、新入社員の多くは入社後の厳しい現実に耐えられず、早々と辞めていくケースが多いのです。経営者にとっては、中長期的な成長のために新卒で将来の幹部候補を採用したいところでしょう。しかし、そこにコストやマンパワーを投下しても見返りが少ないとなれば、新卒採用に期待しなくなります。 若手人財の弱体化が叫ばれるなかで、中堅・中小・ベンチャー企業がもう一度、新卒採用に意欲的に取り組んでもらえるようにするにはどうしたらよいのか。そのためには、人財採用だけでなく、入社後の活躍支援まで、当社が一貫して支援すべきだと決意したのです。学生の会員育成から、入社後3年間の活躍支援まで当社がお手伝いします。

―「人間成長宣言」における一貫したサービスとは、具体的にどのようなものなのでしょうか。

3つの機能があります。「ブランディング」、「採用コンサルティング」、「キャリアサポートセンター」です。

【ブランディング】
学生の会社選びが「大手・有名・安定」企業に偏りがちなことは、就職活動における問題のひとつだと考えています。当社では学生に対して「入社後の活躍が大切であり、仕事を通じて成長できるような厳しく鍛えられる環境を選ぶこと」を推奨しています。これは長く続く社会人人生を豊かなものにしてもらいたいという親心を込めた、当社なりの教育です。その具体的な就職先が、まさに「人間成長宣言」に賛同いただく企業なのです。そして、賛同企業を「人財育成力」のある会社としてサイト上で特別告知し、成長意欲のある学生への興味喚起を行います。また、サイト上だけでなく、年間約1万人の学生が参加する就活支援講座においても賛同企業を紹介し、一定条件をクリアした活躍可能性の高い学生と経営者が直接会える場をセッティングします。これらの取り組みによって、「知名度がないから人が集まらない」という課題を解決します。

【採用コンサルティング】
「採用コンサルティング」は、当社の大きな強みです。母集団形成から、説明会の実施、内定フォローまで、豊富な経験とノウハウがあります。優秀な人財ほど、選考中のバッティング(取り合い)は激しくなります。大手企業では採用担当はもちろんのこと、リクルーターが学生の魅力付けに一役かっています。優秀な人財を採用しようと思えば、マンパワー、コストもある程度必要になります。ここで大切なのは、いかに効率よく行うかという点です。まさにここに採用ノウハウがあるわけですが、当社は一貫したコンサルティングを行うことで採用成功に結びつけます。

【キャリアサポートセンター】
最後の「キャリアサポートセンター」は、「人間成長宣言」の核となる機能です。これは、新入社員を3年間、専門の第三者機関がフォローするものです。採用段階で優秀だと思われた新人が活躍できない、さらには退職してしまう大きな理由は、職場環境のミスマッチ、事前情報との食い違いがあります。そこで、社外の第三者機関がフォローすることによって、「活躍のための定着」を目指します。もちろん、フォローだけでは意味がありません。今回の「人間成長宣言」は、当社が一貫して採用から育成までサポートすることに意味があります。母集団形成、説明会、選考を通して、しっかりと会社の考え方や風土を伝えること、そして入社後は、採用段階から伝えてきた内容をリマインドすることが大切です。入社した新入社員3年間継続的に連絡をとりあうことで、新入社員の声をしっかりとキャッチすることはもちろん、企業の組織上の課題、問題も見えてきます。

―小川さんの話を聞いていると、「人間成長宣言」が成功するかどうかは経営者の意欲にかかっているといえそうです。

はい。「人間成長宣言」は「経営者自らが新卒社会人をどこでも通用する人財に厳しく鍛える」というコミットメント(意思表明)なのです。ですから、採用や研修などの部門にすべて任せるのではなく、経営者自らが率先して取り組み、「本気でいい人財を採用し育てる」という覚悟を持っていただきたいのです。その覚悟をしていただいた経営者には、当社も会長の越智をはじめ全スタッフの総力を集めて、本気で支援を行います。ぜひ多くの経営者に「人間成長宣言」に賛同してほしいと願っています。

小川 泰正プロフィール
1978年、岐阜県生まれ。大学卒業後、2002年にエン・ジャパン株式会社に入社。営業部長を経て、2011年より新卒採用支援事業部の事業部長。

企業情報

設立2000年1月
資本金9億7,255万円(2011年3月末現在)
売上高99億9,101万円(2010年12月期/連結)
従業員数703名(2011年3月末現在/連結)
事業内容/・インターネットを活用した求人求職情報サービス ・人材採用から社員教育、人事評価制度までのコンサルティング ・人事業務システムの販売及び請負サービス ・インターネットを活用した結婚式場情報サービス
URL http://corp.en-japan.com/

※このサイトは、取材先の企業から提供されているコンテンツを忠実に掲載しております。
ユーザーは提供情報の真実性、合法性、安全性、適切性、有用性について弊社(株式会社幕末)は何ら保証しないことをご了承ください。自己の責任において就職、転職、投資、業務提携、受発注などを行ってください。くれぐれも慎重にご判断ください。

株式会社幕末

経営課題を専門家に相談できるサイト 専門家 131人 掲載中

Copyright © 2013 KEITSU. All Rights Reserved.