株式会社ジャパネットたかた 髙田 明様インタビュー | 経営課題を専門家に相談できるサイト イチゾウ

わが経営論

株式会社ジャパネットたかた 髙田 明様インタビュー

Vol.27

株式会社 ジャパネットたかた 代表取締役 髙田 明

「自前主義」、「メディアミックス」の事業方針を徹底し、お茶の間にメッセージを送り続けるジャパネットたかた。非上場をあえて堅持しながら、身の丈に合った経営で成長を遂げてきた総合通販会社の雄が、次に描く経営の一手とは何か。今回は代表の髙田氏に、成長企業の経営論をはじめ、企業のコミュニケーション論、人材論などを幅広く聞いた。

※下記は経営者通信22号(2012年11月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。

― 御社は創立から26年で、年商1,500億円規模の総合通販会社となりました。なぜ、これほどまでに成長することができたのでしょうか。

創立時から変わらぬ信念を持ち続けていることが、現在に至った理由だと考えています。その信念とは、「自分たちの想いを自分たちのペースで成長させていく」こと。そして、自分たちの想いとは、「お客さまのために本当に向き合った企業でありたい」ということです。 私はこの信念に基づき、お客さまに真剣に向き合って何ができるかを追求し続けることが、企業としての価値を生むと考えています。ですから、これまでお客さまにいただいた評価は、それを考え続け、実践してきた結果なのかもしれませんね。もちろん当社が今の体制を築けたのは、私の力だけではありません。社員の力や、ステークホルダーなどのご理解があったからこそのことです。

― 変化が激しい今の時代に、そのような信念を維持することは難しいのではないでしょうか。

時代が激しく変化するなか、お客さまの価値観も変わってきます。ですから、その実態に寄り添い、企業自身も変化しなければなりません。企業は、お客さまと向き合い、求められているものを読み取る。このことは、どの時代でも変わることはありません。長期的に売上や利益が上がらない原因は、その企業が目の前の数字を求めすぎるあまりに、お客さま目線を忘れているからではないでしょうか。構造的な不況が原因の場合もありますが、数字とお客さま目線のどちらに力点を置いた経営をするかで、結果が変わってくると思います。当社の経営目標は、売上を上げることだけではありません。お客さまの幸せに貢献することが、結果として売上につながってくるという理念を持って取り組んでいます。

― 現在、御社が解決に取り組んでいる課題はありますか?

ぶれない企業理念をつくることです。当社のクレドに掲げているような想いや取り組みを、変化する時代のなかでぶれずに正しい方向に持っていくことが当面の課題ですね。そのために、今年は全社の標語として「一生懸命」という言葉を掲げました。とにかく理念に向かって一生懸命に動けば、私はどんな厳しい状況も乗り越えられると思うのです。なぜかというと、一生懸命になることで課題をクリアするためのモチベーションや強い心、探究心が生まれます。そして、私は一生懸命の先に目指すものとして、「全社員がプロになること」を目標として言い続けています。当社の全従業員が真にプロ化した集団になったとき、お客さま目線に応える体制がさらに強化できるのではないでしょうか。

― 御社は幅広いメディアを駆使したメディアミックスという販売展開をしていますね。2000年からネットショップを展開していますが、その現状を教えてください。

ラジオ放送で通販事業を始めて以来、テレビ放送、カタログ、チラシ、インターネットと良い流れでメディアミックスでの戦略を実現できていると思います。今後はますますITも進化していくでしょうから、ネットショッピングは非常に重視しています。そこで、これまで佐世保本社で行っていたショッピングサイトの企画・制作部門を、今夏から東京に本格移管しました。IT分野に強い人材を集め、お客さまのユーザビリティを高めたり、よりワクワクしたりするようなサイトを目指すためです。今後は東京にも自前のテレビスタジオを開設して、Web上への専用動画を配信したいと思っています。これまでのノウハウを活かして動画配信番組のエンターテインメント性を高めていけば、2年後には過去最高益を出せると考えているくらい、本気の取り組みです。将来的には番組の方向性も大きく転換して、もっと暮らしに密着した商品をご提供したいですね。

― 今年は電気自動車の紹介を相次いで行って話題になりましたね。御社の商材としては珍しいものですが。

やはり、時代やお客さまが求めるものに向き合おうとしたからです。社会は時代とともに変わっていきますが、それは商品も同じ。商品を見ればその時代背景がわかるぐらい、時代の変化と連動しています。 電気自動車や太陽光パネルは、すでに東日本大震災の前から地球温暖化の問題で注目されていました。このように環境に配慮した商品が世の中に普及することは、良い変化だと思っています。たとえ目の前の利益につながらなくとも、媒体を通してメッセージを出すことができる立場にあるジャパネットには、それらの価値を伝え、広めていく役割もあると感じています。

※クレド:「志」「信条」「約束」を意味するラテン語(Credo)。昨今は「経営理念」を意味する言葉として定着しつつあり、経営手法のひとつとして活用する企業が増えている。

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