株式会社ファンケル 池森 賢二様インタビュー | 経営課題を専門家に相談できるサイト イチゾウ | ページ 2

わが経営論

株式会社ファンケル 池森 賢二様インタビュー

※下記は経営者通信30号(2014年1月号)から抜粋し、記事は取材時のものです。
 

―人材育成の考え方を聞かせてください。

会社づくりは人づくり。当社の傾いた業績を立て直すには、人材を根本から教育し直すしかありません。そこで昨年6月、全従業員を受講対象とした「ファンケル大学」を設置。半年で約3,000人が受講しました。もう一度従業員の自信を取り戻させるために、マインド教育から始めています。当社には若い社員が多いのですが、経営者が進むべき方向性と戦略を明確に示してこそ、人材は育っていく。この1年弱で社員たちも走っていく方向性がわかってきたのではないでしょうか。

―幹部向けの「池森経営塾」では、どんな教育をしているのでしょう。

経営塾の目的は、次世代の社長候補を輩出すること。他社の事例をテキストにして自分ならどう考えて行動するかを演習したり、外部の経営者をお招きして社員の育成について話していただいたりしています。また、私とのディスカッションも内容のひとつ。参加者たちに「経営やマネジメントで悩んでいることがあったら、すべて私が回答する」とうながし、経営の判断軸や着眼点などを教えています。

―経営判断として、事業継続のために「変えるべき部分」と「変えてはいけない部分」はどこですか。

当社の場合、安心と安全を守ること、お客さま目線で物事を考えること。この2つは絶対に変えてはいけません。その一方、商品は時代のニーズに合わせてどんどん変えていきます。たとえば、日本人の死因の約25%は心筋梗塞や脳梗塞など、血管のつまりが原因です。当社は10年におよぶ研究から血管の健康を保つという希少成分「PSG」を発見し、「発芽米パワーPSG」という商品を昨年発売しました。いまは認知症、脳卒中、糖尿病などの患者が増えている時代なので、それに対応する新しいサプリメントを開発しており、サプリメントを通して日本を元気にしていきたいと考えています。そのためにも研究所を増床して研究員も50名ほど増員し、革新的な研究を一層強化していきます。さらに、時代がどう変わるかではなく、時代をどう変えるかが重要です。”変える側”にまわるのが、ファンケルのベンチャースピリット。無添加化粧品やサプリメントは時代を変えたと自負しています。

―大切にしている経営哲学を教えてください。

私は人間が大好き。人の不幸をみていられません。暗い顔をした社員がいたら肩を叩いて「なに悩んでいるんだ?オレに相談しろよ」と声をかけます。社員一人ひとりが愛おしいんです。だから「人間大好き」が私の経営哲学ですね。

―最後に、中小・ベンチャー企業の経営者に対してアドバイスをお願いします。

お金を儲けるためではなく、人を幸せにするために商売をしてください。この原点に立ち続けていると、いつしかお客さまが応援してくださるようになります。私が復帰したときも、多くのお客さまから激励の手紙をいただきました。人を幸せにするという原点を忘れると、どんな事業もうまくいかないと思いますね。

池森 賢二プロフィール
1937年、三重県生まれ。1959年、小田原瓦斯株式会社に入社。1973年に退職し、1980年に無添加化粧品事業を個人創業。翌年に株式会社ファンケルを設立し、代表取締役社長に就任。1998年に株式を店頭公開し、翌年に東証一部上場。2005年に名誉会長となり、経営の第一線から退く。同社の経営を立て直すため、2013年6月に代表取締役会長執行役員に就任。不採算事業の撤退や組織再編、社内大学の設立など、スピーディーに改革を進めている。現在は一般社団法人日本発芽玄米協会会長なども務める。

企業情報

設立1981年8月
資本金107億9,500万円
売上高828億700万円(2013年3月期)
従業員数738名(パート・委託は除く)
事業内容無添加化粧品、サプリメント、青汁、発芽米などの研究・開発・製造・販売(通信販売、直営店舗販売、卸販売)
URL http://www.fancl.jp/

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